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イギリスの教育システム|ナーサリー・Primary School・私立校の違いと費用を解説

  • 執筆者の写真: nazufienterprise
    nazufienterprise
  • 1 日前
  • 読了時間: 11分

イギリスで子育てをしていると、早い段階で気になってくるのが「教育システム」です。


ナーサリーは何歳から?公立と私立では何が違う?Primary Schoolは無料?私立に通うと、いくらくらいかかる?


日本とは制度や学校の選び方が少し違うため、最初は分かりにくく感じることもあります。


この記事では、子育て中のイギリス在住者としての実感も交えて、ナーサリー・Primary School・私立校の違い、費用、メリット・デメリットをNazufi流に整理してみます。


あくまで個人の見解を含む内容ですが、これからイギリスで生活する方や、イギリスの子どもの教育に興味がある方の参考になれば嬉しいです。

※制度や費用は地域・学校・年度によって変わるため、最終的には各自治体や学校の公式情報をご確認ください。


Leeds Universityの外観



イギリスの教育システムはどのように進む?

イングランドでは、多くの子どもが4歳になる年の9月からReceptionに入り、その後Primary Schoolへ進みます。


日本のように「幼稚園」「保育園」「小学校」と分かれている感覚とは少し違い、イギリスではナーサリー、Reception、Primary Schoolという流れで考えると分かりやすいです。

年齢目安

ステージ

内容

0〜4歳

Nursery / Preschool / Childminder

保育・遊びを通じた早期教育

4〜5歳

Reception

Primary Schoolの最初の学年

5〜11歳

Primary School

Year1〜Year6

11歳以降

Secondary School

中等教育


ReceptionはPrimary Schoolの一部として扱われることが多く、日本の年長〜小学校1年生前くらいの時期にあたります。


調べ物している様子



ナーサリーとは?

ナーサリーは、0〜4歳頃の子どもが通う保育・早期教育施設です。


共働き家庭が保育目的で利用することもあれば、3〜4歳頃から小学校入学前の準備として利用する家庭もあります。

ナーサリーでは、一般的に次のような活動が行われます。

内容

遊び

ごっこ遊び、ブロック、砂遊び、水遊び

言葉

絵本、歌、会話、ストーリータイム

身体活動

外遊び、ダンス、簡単な運動

創作活動

お絵描き、工作、粘土遊び

社会性

友達との関わり、順番を待つ、集団生活

生活習慣

食事、トイレ、片付け、着替え


イギリスのナーサリーは、机に座って勉強するというより、遊びや日常活動を通じて学ぶスタイルが一般的です。

日本の保育園や幼稚園と似ている部分もありますが、施設によって雰囲気や方針はかなり違います。


子供達がナーサリーで遊んでいる様子



Funded Hoursとは?日本にはあまりないイギリスの保育支援制度

ナーサリーの費用を調べていると、よく出てくるのが Funded Hoursという言葉です。


Funded Hoursとは、簡単に言うと、イギリス政府が一定時間分の保育・早期教育費用を補助してくれる制度です。


日本の保育園や幼稚園の制度とは少し違い、対象年齢や親の就労状況などによって、利用できる時間数が変わります。


たとえばイングランドでは、条件を満たす家庭が、週15時間または30時間分のchildcare supportを利用することができます。


ただし、ここで注意したいのは、Funded Hours=完全無料とは限らないという点です。


Funded Hoursは、あくまで一定時間分の保育・早期教育費用をカバーする制度です。


そのため、ナーサリーによっては、


  • 食事代

  • ナッピー代

  • 延長料金

  • 追加アクティビティ費用

  • 休暇期間中の料金


などが別途かかる場合もあります。


また、私立ナーサリーでもFunded Hoursを使える場合がありますが、すべての私立ナーサリーで使えるわけではありません。


その施設がFunded Childcareに対応しているかどうかを確認する必要があります。




公立・地域ナーサリーの特徴

公立系、地域系、または一般的なナーサリーでは、家庭の働き方に合わせて、週数日からフルタイムまで選べることが多いです。


また、条件を満たす家庭は、政府のFunded Childcareを利用できる場合もあります。

ただし、対象年齢や条件、利用できる時間数は家庭の状況やナーサリーによって異なります。


▶︎公立・地域ナーサリーのメリット

メリット

内容

費用を抑えやすい

Funded Hoursを使える場合がある

地域に馴染みやすい

近所の子どもと関わりやすい

通いやすい

自宅近くで探すことができる

選択肢が多い

私立校付属以外にも多くの施設がある


▶︎公立・地域ナーサリーのデメリット

デメリット

内容

空きが少ない場合がある

人気施設はwaiting listになることも

施設差がある

設備・方針・雰囲気は施設ごとに違う

追加費用がある場合も

食事、ナッピー、延長料金など

Primary入学保証ではない

ナーサリーに通っても、その学校のReceptionに入れるとは限らない


特に注意したいのは、学校併設のナーサリーに通っていても、その学校のReceptionへの入学が保証されるとは限らないという点です。


このあたりは日本の感覚と少し違うため、学校や自治体の公式情報を必ず確認した方が安心です。




ナーサリーの費用目安

ナーサリー費用は、地域・施設・利用時間によって大きく変わります。


リーズ周辺でも施設によって料金は違いますが、ざっくりとした目安としては以下のように考えると分かりやすいです。

利用頻度

月額目安

週1〜2日

£250〜£600前後

週3日

£700〜£1,000前後

週5日・長時間

£1,000以上になることも


なお、Funded Hoursを使える場合でも、完全に無料になるとは限りません。


そのため、ナーサリーを見学するときは、


「Funded Hoursを使った場合、実際の月額はいくらですか?」


と確認しておくと安心です。


ナーサリーの費用を家計簿に記載



私立ナーサリーとは?

私立ナーサリーは、独立系のナーサリーや、私立校に併設されたナーサリーを指します。


たとえばリーズにあるThe Grammar School at Leeds(GSAL)は、NurseryからSenior Schoolまである私立校です。


GSALの2026–27年度feesを見ると、Nursery full timeは年間£12,528、4daysは年間£10,022.40、3daysは年間£7,516.80*です。


通う日数によって大きく変わりますが、私立ナーサリーは一般的にかなり大きな教育費になります。

利用日数

年間費用

学期ごと

Full time

£12,528

£4,176

4 days

£10,022.40

£3,340.80

3 days

£7,516.80

£2,505.60

※料金は年度によって変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式ページをご確認ください。


▶︎私立ナーサリーのメリット

メリット

内容

施設が整っていることが多い

校舎、園庭、専門施設など

活動内容が充実しやすい

音楽、スポーツ、創作、クラブ活動など

一貫教育につながる場合がある

NurseryからPrimary、Seniorへ進むルートが見えやすい

教育方針が明確なことが多い

学校全体の理念やカリキュラムがある


▶︎私立ナーサリーのデメリット

デメリット

内容

費用が高い

年間数千〜1万ポンド以上になることも

家計負担が大きい

毎月の固定費として重い

合う・合わないがある

子どもや家庭の価値観との相性が重要

通学距離が長くなる場合も

近所にあるとは限らない


私立ナーサリーの特徴は、単に「早く勉強する」というより、施設・活動・環境がパッケージ化されていることだと思います。


一方で、費用はかなり高くなるため、家計とのバランスを考えて検討する必要があります。


イギリスの学校



Primary Schoolとは?

Primary Schoolは、日本でいう小学校に近いステージです。


ただし、イングランドではReceptionがPrimary Schoolに含まれることが多く、4〜5歳から学校生活が始まります。


学年

年齢目安

Reception

4〜5歳

Year1

5〜6歳

Year2

6〜7歳

Year3

7〜8歳

Year4

8〜9歳

Year5

9〜10歳

Year6

10〜11歳


公立Primary Schoolは、基本的に授業料無料です。


ただし、学校によって雰囲気、Ofsted評価、課外活動、家庭層、通学エリアなどに違いがあります。


学校の図書館



公立Primary Schoolの特徴

公立Primary Schoolでは、National Curriculumに沿って、英語、算数、理科、歴史、地理、アート、音楽、PEなどを学びます。


学校生活を通じて、集団行動、友達関係、発表、ルール、課題への取り組みなども経験します。


▶︎公立Primaryのメリット

メリット

内容

授業料が無料

家計負担がかなり少ない

地域に根ざしている

近所の友達ができやすい

多様性がある

さまざまな家庭背景の子どもと関われる

通いやすい

住んでいるエリアの学校に通いやすい


▶︎公立Primaryのデメリット

デメリット

内容

学校差がある

地域や学校によって雰囲気が違う

人気校は競争がある

catchment areaが重要になることも

課外活動は限られる場合も

私立ほど選択肢が多くないことがある

家庭での補完が必要な場合も

読書、習い事など


公立Primaryを選ぶ場合は、Ofsted評価だけでなく、実際の雰囲気、通学距離、先生との相性、地域の環境なども確認しておきたいところです。




私立Primary Schoolとは?

私立Primary Schoolは、授業料を支払って通う独立系の小学校です。


施設、クラスサイズ、クラブ活動、音楽・スポーツ・ドラマなどの活動が充実していることが多く、学校によってはSenior Schoolまで一貫した教育環境があります。


▶︎私立Primaryのメリット

メリット

内容

設備が充実しやすい

スポーツ、音楽、ドラマ、アートなど

活動の選択肢が多い

クラブや課外活動が豊富な場合が多い

少人数制の可能性

学校によっては先生の目が届きやすい

教育方針が明確

学校独自の理念や方針がある

進学ルートが見えやすい

Senior Schoolや私立Secondaryにつながる場合も


▶︎私立Primaryのデメリット

デメリット

内容

費用が非常に高い

年間£10,000以上になることも珍しくない

追加費用がある

制服、ランチ、教材、旅行、クラブなど

家計への影響が大きい

長期間続けると総額が大きい

合わない場合の負担が大きい

高額でも子どもに合うとは限らない

地域の友達と離れる可能性

自宅近くの子と学校が違うことも


私立Primaryの価値は、教科そのものよりも、設備・活動・学校文化・進学ルートがまとまった環境にあると感じます。


ただし、その分費用もかなり高くなるため、家庭によっては慎重に検討したい選択肢です。


教室のデスクに置かれたノートとオブジェ



公立と私立の比較表

ここまでの内容を整理すると、公立と私立の違いは以下のようになります。

項目

公立Nursery / Primary

私立Nursery / Primary

授業料

無料または低め

高額

費用負担

比較的少ない

年間数千〜数万ポンド

施設

学校・地域による

充実していることが多い

活動内容

基本的な活動中心

クラブ・音楽・スポーツなどが豊富

通いやすさ

地域内で通いやすい

通学距離が長くなる場合あり

多様性

高い傾向

学校により異なる

進学ルート

Secondary申請が必要

一貫校なら先が見えやすい場合あり

家計への影響

少ない

大きい


公立は費用を抑えやすく、地域に根ざした学校生活を送りやすい点が魅力です。


一方で、私立は施設や活動内容が充実していることが多く、一貫した教育環境を求める家庭には魅力的な選択肢になります。



公立+習い事という選択肢

私立Primaryの費用が高額になることを考えると、別の選択肢として、公立Primaryに通いながら習い事や家庭での学びを組み合わせる家庭もあります。


たとえば、リーズ周辺では以下のような費用感で習い事を探せることがあります。

内容

月額目安

水泳

£30〜£45前後

音楽系クラス

£30〜£60前後

体操

£25〜£45前後

もちろん、これは私立校と同じ環境になるという意味ではありません。


ただ、費用面で見ると、公立校を基本にしながら必要な部分だけ外部で補う形は、かなり現実的な選択肢です。





ナーサリー・学校見学で使える英語フレーズ

ナーサリーや学校見学の問い合わせで使える英語表現をまとめておきます。

日本語

英語表現

空きはありますか?

Do you currently have any availability?

見学を予約できますか?

Could I book a visit?

料金はいくらですか?

How much are the fees?

Funded Hoursは使えますか?

Do you accept Funded Hours?

食事代は含まれていますか?

Are meals included in the fees?

追加費用はありますか?

Are there any additional costs?

1日の流れを教えていただけますか?

Could you tell me what a typical day looks like?

何歳から受け入れていますか?

What age do you accept children from?

慣らし保育はありますか?

Do you offer settling-in sessions?

Receptionへの進学は保証されますか?

Does attending the nursery guarantee a Reception place?


英語で問い合わせるときは、いきなり長文にしなくても大丈夫です。


たとえば、

Hi, I’m looking for a nursery place for my child. Do you currently have any availability?

のように、シンプルに聞けば問題ありません。


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まとめ|イギリスの教育システムを理解して家庭に合う選択を考える

イギリスの教育システムでは、ナーサリー、Reception、Primary Schoolという流れを理解しておくと、子どもの進学や生活設計が考えやすくなります。


公立ナーサリーや公立Primaryは、費用を抑えながら地域に根ざした教育を受けられる点が魅力です。


一方で、私立ナーサリーや私立Primaryは、施設、活動内容、教育環境の一貫性などに強みがあります。


ただし、私立校は費用が非常に高く、Primary Schoolでは年間£14,000〜£15,000以上かかるケースもあります。


そのため、イギリスで子どもの教育を考えるときは、学校の知名度だけでなく、費用、通学距離、子どもとの相性、家庭の考え方を含めて比較することが大切だと感じます。


この記事では、ナーサリーとPrimary Schoolを中心に、イギリスの教育システムPart 1としてNazufi流に整理してみました。


今後、Secondary School、Grammar School、11+、私立Secondaryについても、別の記事で整理してみたいと思います。



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