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イギリスの歯医者事情まとめ|NHSとPrivateの違い・料金・予約の流れ

  • 執筆者の写真: nazufienterprise
    nazufienterprise
  • 6月1日
  • 読了時間: 12分

更新日:6月2日

こんにちは、Nazufiです!


イギリス生活で、意外と悩むのが「歯医者どうする問題」です🦷


日本では、虫歯治療や歯石取りなどを健康保険で受けられることが多く、歯医者に行くハードルは比較的低いと思います。


一方、イギリスでは少し事情が違います。


NHSの歯科治療はありますが、NHS患者を受け入れている歯科医院を見つけるのが難しいことも多く、特に大人の定期検診やクリーニングではPrivateを選ぶ人も少なくありません


この記事では、イギリスで歯のクリーニングや虫歯治療を受けるときの流れ、NHSとPrivateの違い、料金、子供の歯科治療などの特徴についてまとめます。


※この記事は主にイングランドの制度をもとにしています。スコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは制度や料金が異なります。


歯ブラシがコップの中に入っている



イギリスの歯医者はNHSとPrivateに分かれる

イギリスの歯科治療は、大きく分けてNHS dental treatmentとPrivate dental treatmentがあります。

NHSは、国の医療制度を使った歯科治療です。


料金はバンド制で、イングランドでは2026年4月時点でBand 1が£27.90、Band 2が£76.60、Band 3が£332.10です。


Privateは自費診療です。料金はクリニックごとに違い、同じ治療でも歯科医院、地域、素材、治療の難易度によって金額が変わります。


ざっくり言うと、次のようなイメージです。

種類

特徴

NHS

費用を抑えやすい。必要な一般歯科治療が中心

Private

予約が取りやすい。治療や素材の選択肢が広い。費用は高め


イギリスで歯医者を探すときは、最初にNHSで診てもらいたいのか、Privateでも良いのかを決めておくとスムーズです。




NHSとPrivateの大きな違い

NHSとPrivateの違いは、料金だけではありません。


実際に使ってみるうえでは、予約の取りやすさ、治療内容、診療スピードなどが大きく変わります。

比較項目

NHS

Private

料金

バンド制で比較的安い

クリニックごとの自費料金

予約の取りやすさ

新規受付を探すのが難しいことが多い

比較的予約を取りやすい

治療内容

歯の健康維持に必要な治療が中心

審美性・快適性・選択肢を重視しやすい

クリーニング

治療上必要なスケーリングが対象

定期メンテナンスとして予約しやすい

素材の選択肢

NHSの範囲内

白い詰め物、セラミックなど選びやすい

インプラント

基本的に対象外

Privateで受けるのが一般的

子供の治療

18歳未満は無料

NHSが見つからないとPrivateも選択肢


NHSは安さが大きなメリットです。


一方で、Privateは費用が高いものの、予約のしやすさや治療の選択肢では使いやすいです。



予約の取りやすさはPrivateの方がスムーズ

イギリスで歯医者を探してまず感じるのが、NHSの新規患者受付の難しさです。

NHSの歯科治療は制度として存在しますが、すべての歯科医院が新規NHS患者を受け入れているわけではありません。


実際には、次のようなパターンがあります。


  • NHS患者を受け入れている歯科医院

  • Privateのみ対応している歯科医院

  • NHSとPrivateの両方を扱っている歯科医院

  • 既存のNHS患者のみ対応している歯科医院

  • 子供はNHS、大人はPrivateで案内する歯科医院


NHSで予約したい場合は、まず


“Are you accepting new NHS patients?”


と確認する必要があります。


Privateはオンライン予約に対応しているクリニックも多く、空きがあれば数日〜数週間以内に予約を取れることがあります。


一方で、今のイギリスではNHS歯科の予約が取りにくいこともあり、「本当はNHSを使いたいけれど、予約が取れないからPrivateを選ぶ」という人も珍しくありません。



手帳を開いている



NHSで受けられる治療内容

NHSの歯科治療は、基本的に歯・歯茎・口の健康を保つために必要な治療が対象です。


代表的な治療は以下の通りです。

治療内容

NHSでの扱い

定期検診

Band 1

治療上必要なスケーリング

Band 1またはBand 2

虫歯の詰め物

Band 2

根管治療

Band 2

抜歯

Band 2

クラウン

Band 3

入れ歯

Band 3

ブリッジ

Band 3


なお、歯科医師が治療として必要だと判断したスケーリング(歯石取り)はNHS治療に含まれますが、必要性がないスケーリングはPrivate料金になります。


ここが日本と少し違うところです。

日本では、歯石取りを保険診療の一部として受ける感覚が比較的一般的です。


イギリスでは、治療として必要なクリーニングはNHS、予防・メンテナンス目的のクリーニングはPrivateと考えるとわかりやすいです。




Privateで受けやすい治療内容

Privateでは、NHSよりも予約が取りやすく、治療内容や素材の選択肢も広がります。


特に次のような治療はPrivateで受けることが多いです。

治療内容

Privateで選ばれやすい理由

定期的なハイジニストクリーニング

予防・メンテナンス目的で予約しやすい

Airflowクリーニング

着色汚れのケアに使われる

白い詰め物

見た目を重視しやすい

セラミッククラウン

審美性・耐久性を重視しやすい

ホワイトニング

美容目的なので基本Private

インビザラインなどの矯正

美容・快適性重視でPrivateが多い

インプラント

基本的にPrivate治療


この辺りは、日本のシステムと共通している部分もあります。NHSは「歯の健康を守るために必要な治療」が中心ですが、Privateでは見た目のきれいさ、快適さ、素材の質、予約の早さを重視しやすいのが特徴です。




NHSとPrivate料金の目安

イングランドのNHS歯科治療は、内容ごとにBand 1〜3の料金に分かれています。Privateでは同じ治療でもクリニックごとに料金が大きく異なります。(2026年4月時点)

治療内容

NHS料金の目安

Private料金の目安

検診・X線

£27.90 / Band 1

約£50〜£120

クリーニング

£27.90〜£76.60

約£60〜£165

虫歯の詰め物

£76.60 / Band 2

約£100〜£300

抜歯・根管治療

£76.60 / Band 2

約£100〜£900

クラウン・入れ歯

£332.10 / Band 3

約£500〜£1,500以上

ホワイトニング

NHS対象外

約£250〜£700

インプラント

基本Private

約£1,800〜£5,500 / 1本


料金だけを見ると、NHSの方がかなり安いです。ただし、NHSは予約の取りにくさがあり、Privateは費用が高い代わりに、予約のしやすさや治療・素材の選択肢が広がります。


実際、私が通っているPrivateの歯医者でも、クリーニングだけで日本円にすると1万円〜2万円ほどかかります。日本では保険診療の中で歯石取りを受ける感覚があるので、最初は「クリーニングだけでこんなにするの?」と少し驚きました。


ただ、Privateは予約が取りやすく、クリーニングも丁寧に時間をかけてくれる印象があります。




大人はNHSとPrivate、どちらが多い?

大人の場合、NHSで診てもらえる歯科医院が見つかればNHSを使う人は多いです。


一方で、先ほど触れたように、NHSの予約が取りにくいことから、Privateを選ぶ人も増えているようです。


個人的にも、定期検診やクリーニング、早めの治療を希望するなら、Privateが現実的な選択肢なのかなと思っています。




子供の歯科検診・治療はNHSを優先したい

子供の歯科治療は、大人とは少し考え方が違います。


イングランドでは、18歳未満の子供はNHS歯科治療が無料です。18歳でもフルタイム教育を受けている場合は、19歳未満まで無料の対象になります。妊娠中、または出産後12か月以内の人も無料NHS歯科治療の対象です。


ただし、「無料=必ずすぐ予約が取れる」という意味ではありません。NHS対応の歯科医院が新規患者を受け入れているかどうかは地域やクリニックによって違うため、子供でも早めに登録先を探しておくことが大切です。


一方で、大人と比べると、子供は検診間隔が短めに設定され、虫歯予防や歯の成長チェックも重視されます。さらに、歯並びや噛み合わせに明確な治療上の必要がある子供は、NHSで矯正治療を受けられることもあります。


そのため、違いは「無料かどうか」だけではなく、予防・成長チェック・矯正の対象という点にもあります。予約の取りやすさについては、NHS歯科の空き状況に左右されます。


歯磨きをする様子



予約から治療までの流れ

イギリスで歯医者に行く流れは、NHSでもPrivateでも大きくは同じです。


NHSで受けたい場合は、NHS公式サイトの “Find a dentist” ページから近くの歯科医院を検索できます。検索結果に出てくる歯科医院の中には、NHSとPrivateの両方に対応しているクリニックもあります。


ただし、NHSサイト上の情報が常に最新とは限りません。気になる歯科医院を見つけたら、直接電話するか、クリニックの公式サイトで最新の受付状況やPrivate予約の有無を確認するのがおすすめです。


Privateで探す場合は、NHSサイトだけでなく、Google Map、公式サイト、料金表なども見ると探しやすいです。


予約前には、NHSかPrivateかを確認しておくと安心です。

Are you accepting new NHS patients? 新規のNHS患者を受け入れていますか?
Is this appointment under the NHS or private? この予約はNHSですか?Privateですか?

Privateの歯科医院では、公式サイトに料金表を載せているところが多くあります。

そのため、予約前にクリニックのWebサイトで料金表を確認しておくと安心です。


ただし、虫歯治療や根管治療、クラウンなどは、実際に診察してみないと正確な金額がわからないこともあります。特にPrivateでは、歯の場所、虫歯の大きさ、使う素材、治療の難易度によって料金が変わります。


一方で、クリーニングの場合は、


Hygienist appointment £〇〇

Scale and polish £〇〇


のように、比較的わかりやすく料金が書かれていることが多いです。




▶︎治療目的で予約する場合

歯が痛い、虫歯がある、詰め物が取れた、歯茎が腫れているなどの場合は、まずDentistの診察を予約します。


流れとしては、次のようなイメージです。


  1. 歯科医院を探す

  2. NHSかPrivateか確認する

  3. Dentistのチェックアップを予約する

  4. 診察・X線などで状態を確認する

  5. 治療内容と料金の説明を受ける

  6. 必要に応じて別日に治療を受ける


治療前には、料金を確認しておくと安心です。

Could you give me an estimate before the treatment? 治療前に見積もりをもらえますか?

NHSの場合は、治療内容によってBand 1、Band 2、Band 3のどれに入るかを確認します。

Which NHS band does this treatment fall under? この治療はNHSのどのBandに入りますか?



▶︎クリーニング目的で予約する場合

歯石取りや定期的なメンテナンスが目的なら、DentistではなくHygienistの予約になることが多いです。


流れとしては、次のようなイメージです。


  1. 歯科医院の料金表をオンラインで確認する

  2. Hygienist appointmentを予約する

  3. 当日、歯石や着色汚れをチェックしてもらう

  4. スケーリングやクリーニングを受ける

  5. 必要に応じて次回のメンテナンス時期を相談する




▶︎NHSとPrivateで流れが違うポイント

NHSとPrivateの予約から治療までの流れをまとめると以下のようになります。

項目

NHS

Private

予約

新規NHS患者を受け入れている歯科医院を探す必要がある

オンライン予約できるクリニックも多い

料金確認

Band 1〜3で確認

公式サイトの料金表で事前確認しやすい

治療内容

必要な一般治療が中心

素材・見た目・治療方法を選びやすい

スピード

予約まで時間がかかることがある

比較的スムーズに予約しやすい




インプラント・ホワイトニング・矯正はどうなる?

虫歯治療や抜歯などの一般治療と違い、インプラント、ホワイトニング、矯正はPrivateになることが多いです。


NHSでもインプラントが使われることはありますが、かなり限定的なようです。日本でもインプラントは自由診療になることが多いので、ここはイギリスと日本で大きく変わらない印象です。


また、ホワイトニングは美容目的なので、NHSではなくPrivateです。


矯正は、子供の場合、歯並びや噛み合わせの状態によってNHSで対象になります。

ただし、見た目を重視した矯正や、インビザラインのような治療はPrivateが中心です。

大人の矯正は基本的にPrivateと考えるとわかりやすいです。




日本との違い

日本とイギリスの歯医者で大きく違うのは、保険診療へのアクセスのしやすさです。


日本では、虫歯治療、歯周病治療、抜歯、歯石取りなどを公的医療保険で受ける感覚が一般的です。


一方、イギリスではNHS歯科治療はあるものの、まずNHS患者として診てもらえる歯科医院を探す必要があります。


特に大人の場合、次のような理由でPrivateを使う人が増えています。


  • NHSの新規受付が見つからない

  • 予約まで時間がかかる

  • 定期クリーニングを受けたい

  • 白い詰め物やセラミックを選びたい

  • 早く治療したい

  • 説明や選択肢を重視したい


一方で、子供はNHS治療が無料なので、イギリスで子育てをしている家庭は、まず子供をNHS対応の歯科医院に登録できるか確認しておくと安心です。




歯医者で使える英語フレーズ

イギリスで歯医者を予約するときに使える英語表現をまとめました🇬🇧

日本語

英語

新規のNHS患者を受け入れていますか?

Are you accepting new NHS patients?

Privateの予約はできますか?

Can I book a private appointment?

この予約はNHSですか?Privateですか?

Is this appointment under the NHS or private?

歯が痛いです

I have a toothache.

奥歯が痛いです

My back tooth hurts.

子供の検診を予約したいです

I’d like to book a check-up for my child.

歯のクリーニングを予約したいです

I’d like to book a dental cleaning.

治療前に見積もりをもらえますか?

Could you give me an estimate before the treatment?

虫歯がありますか?

Do I have any cavities?

NHS料金のBandはいくつですか?

Which NHS band does this treatment fall under?


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まとめ:大人はPrivateも視野に、子供はNHSを優先したい

イギリスの歯医者は、日本と同じ感覚で考えると少し戸惑います。


NHSの歯科治療は料金を抑えやすく、虫歯治療、抜歯、根管治療など一般治療を受けられます。


ただし、大人の場合はNHSの新規患者受付を見つけるのが難しく、予約まで時間がかかることもあります。定期検診やクリーニング、早めの治療を希望するなら、Privateが現実的な選択肢です。


一方で、子供は18歳未満ならNHS歯科治療が無料です。

イギリスで子育てをしている家庭なら、まず子供をNHS対応の歯科医院に登録できるか確認しておくと安心です。


また、Privateを選ぶときは、料金や予約の取りやすさだけで決めないことも大切です。


同じPrivateの歯医者でも、歯科医師のスキル、説明の丁寧さ、治療方針、クリニックの設備、通いやすさはそれぞれ違います。


Googleレビューも参考になりますが、星の数や内容だけで判断するのは少し注意が必要です。


とはいえ、実際に行ってみないと分からない部分もあります。

一度診てもらって、説明が分かりにくい、治療方針に違和感がある、実際の施術が雑に感じる、痛みへの配慮が少ない、料金の説明が曖昧だと感じたときは、無理にそのまま治療を続けず、他のPrivateクリニックでセカンドオピニオンを受けてみるのも一つの方法です。


歯のトラブルは、痛くなってから探すと大変です。

特に家族でイギリスに住んでいる方は、早めに近くの歯科医院を調べておくと安心です🦷✨









 
 
 

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