心が疲れた時に読む本|『知らんけど、たぶん大丈夫。』の内容を紹介
心が疲れた時に読む本を探していても、「もっと努力しよう」「考え方を変えよう」という言葉を受け止める余裕がない日もあるかもしれません。
そんな日に向けた一冊、Kizuki Michinaka著『知らんけど、たぶん大丈夫。―人生だいたい想定外―』が出版されました。
本書は、仕事での失敗、人との比較、人間関係、将来への不安などを、短い文章とユーモアで取り上げた本です。「もっと頑張るため」というより、頑張り疲れた日に少し肩の力を抜くための内容になっています。
今回は、本書の概要や文章の特徴、どのような人に向けた本なのか、購入先を紹介します。
『知らんけど、たぶん大丈夫。』はどんな本?
『知らんけど、たぶん大丈夫。』は、日常の悩みや考えすぎてしまう場面を、短い言葉で少し違った角度から眺める一冊です。
例えば、本書にはこんな言葉が登場します。
30歳までに。40歳までに。誰が決めた?
年齢を人生の締め切りにするのではなく、自分が納得できる歩幅で進むことを扱った一篇です。
また、人と自分を比べてしまう場面には、こんな表現もあります。
SNSは人生の予告編です。本編ではありません。
その後には、SNSに並ぶ場面からは、日常の皿洗いなどが省かれているというユーモアが続きます。誰かの生活の一部分を見て、自分の日常すべてを評価しなくてもいい。そんな視点を、堅苦しくない言葉で伝えています。
引用:Kizuki Michinaka著『知らんけど、たぶん大丈夫。』
タイトルの「知らんけど」は、未来のことはまだ分からないという認識。そして「たぶん大丈夫」は、何も起こらないという保証ではありません。
何か起きても、そのとき考え、必要なら助けを求めながら向き合っていく。
これまで何とか歩いてきた自分への信頼が、タイトルの背景にあります。
自己啓発書を読んでも、気持ちが楽にならないとき
モチベーションの上げ方。成功するための習慣。仕事がうまくいく考え方。30代や40代までにやっておきたいこと。
そうした本からヒントを得て、行動しやすくなったり、日々の暮らしに納得できたりするなら、それは良いことです。
ただ、本を読んだあとに、安心よりも「まだ足りないこと」が増えてしまうとしたら、どうでしょうか。
「あの人はできているのに、自分はできていない」「この年齢までに、もっと何かを達成しておくべきだった」「言われたとおりにやっているのに、うまくいかない」
自分のために読んだはずの本が、いつの間にか自分を採点する基準になってしまう。そんな読み方に疲れた人にも、本書は手に取ってほしい一冊です。
ある人に役立った方法が、そのまま別の人の正解になるとは限りません。
その方法が、本人の得意なこと、生活環境、周囲の支え、タイミングとうまく組み合わさっていた可能性もあります。同じ手順を試しても、同じ結果になるとは限らない。それだけで、自分の努力や能力まで否定する必要はないのではないでしょうか。
以前、Nazufiで紹介した「ニューロダイバーシティとは?『みんな同じ』でなくていいという考え方」でも、一つの成功例を全員に当てはめるのではなく、それぞれに合う方法や環境を考える視点を取り上げました。
本書はニューロダイバーシティの解説書ではありませんが、誰かと同じ方法、同じ速度、同じ到達点を求めすぎなくていいという点で、重なるものがあります。
本書にある「誰かの『普通』を自分のノルマにしない。」という言葉も、その姿勢を表しています。役立つものは取り入れながら、自分に必要なものを選んでいく。成功法則を否定するのではなく、成功法則との付き合い方を少し軽くする、ということです。
人との比較や人間関係など、6つのテーマ
本書は、次の6章で構成されています。頑張れない日だけでなく、人との比較、失敗への後悔、他人の言葉、まだ起きていない未来への不安など、身近な場面が取り上げられています。
章 | テーマ |
|---|---|
第1章|今日はもう、ちゃんとしなくていい | 疲れた日、何もしたくない日、休むことに罪悪感があるとき。 |
第2章|他人が全員、自分より順調に見える病 | SNSや周囲の人と比べて、自分だけ遅れているように感じるとき。 |
第3章|やらかしました。でも地球は回っています | 失敗や後悔を思い返し、必要以上に自分を責めてしまうとき。 |
第4章|その人の一言、何周再生するつもりですか | 他人の言葉や反応が気になり、人間関係に疲れてしまったとき。 |
第5章|未来のことを考えすぎて、今日が終わりました | 将来、仕事、お金、決断について不安が膨らむとき。 |
第6章|まあ、それでも明日は来るらしい | 大きな決意ではなく、小さな一歩からまた始めたいとき。 |
全体を通して描かれているのは、「何もしなくていい」という投げやりな姿勢ではありません。間違えたら直す。必要なら道を変える。動けそうな日は、小さく動いてみる。
毎日成長し続けたり、常に前向きでいたりすることを求めずに、生活を続けていくための言葉が並んでいます。
心が疲れた時に読む本を探している方へ
本書の内容から、特に重なる場面が多いのは、頑張ることや、自分を変え続けることに疲れた人です。
仕事や勉強で失敗したあと、何度も反省を繰り返してしまう。SNSを見ると、人の成功を自分の遅れのように感じる。相手にどう思われたかが気になって、帰宅してからも頭の中で会話をやり直している。
そうした、人との比較や人間関係に疲れた日に、本書の言葉と重なるものがあるかもしれません。
また、長い文章を読み通す余裕はないけれど、少しだけ本を開きたい人にも向いた構成です。一つひとつの文章は短く、気になったところから読めます。最初から最後まで順番に読み、すべてを実践することを求める本ではありません。
一方で、具体的な成功手順や、悩みを一度に解決する方法を探している人が求める本とは異なります。
本書は、読めば翌日から人生がすべてうまくいくとは約束していません。想定外のことが起きても、そのたびに自分の人生すべてを否定しなくていい、という距離感の本です。
書籍情報と購入先
『知らんけど、たぶん大丈夫。』は、以下のAmazon商品ページからご覧いただけます。
書名:『知らんけど、たぶん大丈夫。』
副題:人生だいたい想定外
著者:Kizuki Michinaka
販売形式や最新の価格は、Amazonの商品ページでご確認ください。
まとめ|もっと自分のペースで歩いていい
本を読んで、やってみたいことが見つかる。それも良い読書です。
一方で、本を読んで「今の自分に、これ以上の課題を増やさなくてもいい」と思えることにも、意味があるのではないでしょうか。
『知らんけど、たぶん大丈夫。』は、新しい成功法則を覚えるためというより、誰かの正解や、まだ起きていない心配を抱えすぎているときに開く一冊です。
頑張りたいときには頑張り、休みたい日には休む。そのペースまで、人と同じでなくてもいい。
心が疲れた時に読む本を探している方は、気になる一篇から手に取ってみてはいかがでしょうか。





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