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イギリス、14歳未満は親の隣席を無料へ|飛行機の座席指定に新ルール

10月7日
読了時間: 9分

子どもとイギリスで飛行機に乗るとき、気になるのが飛行機の座席指定です。家族で隣に座れるのか、追加料金はいくらかかるのかは、航空会社を選ぶときにも意外と大きなポイントになります。

航空券自体は安く見えても、予約を進めていくと座席指定、荷物、優先搭乗などが追加され、家族全員分を合わせると思っていた以上の金額になることもあります。


そんな中、イギリス政府は2026年10月、14歳未満の子どもを親または同伴する大人と一緒に座らせるために、航空会社が追加料金を請求できなくする方針を発表しました。


英国在住者だけでなく、これからイギリス旅行を考えている日本人にとっても気になる変更です。ただし、「子ども連れなら好きな座席を無料で指定できる」という意味ではありません。また、2026年10月6日時点では新ルールはまだ施行されていません。


今回は、イギリスの新ルールで飛行機の座席指定がどう変わるのか、対象年齢、開始時期、現在の航空会社との違い、日本からイギリスへ旅行する場合にも関係するのかを整理します。






飛行機の座席指定はどう変わる?イギリス政府の新ルール

2026年10月2日、英国政府のDepartment for Transport(DfT)は、航空旅客に関する新しい消費者保護策を発表しました。

その一つが、14歳未満の子どもを親または同伴する大人と一緒に座らせる際、航空会社が追加料金を取れないようにするものです。


政府によると、現在は親子が隣り合って座るための追加料金によって、往復で最大£104かかるケースもあるとしています。


つまり今後は、「子どもが親のそばに座るためだけに、追加のお金を払う」という仕組みをなくしていく方向です。

政府は同時に、航空券予約時の単純な名前のスペルミスについても、無料で修正できるようにする方針を発表しています。



飛行機の座席で子どもと同伴する大人が隣に座る家族旅行



対象は14歳未満の子ども

政府発表で使われている表現は “children under the age of 14” です。したがって、現時点の発表内容では14歳未満、つまり原則13歳までの子どもが対象です。

ここは現在のUK Civil Aviation Authority(CAA)の考え方との違いです。CAAは現在、12歳未満の子どもについて、同伴する大人と同じ列、または1列・通路を隔てた範囲内に座らせるよう航空会社が努めるべきと案内しています。


なお、乳児のための独立した座席そのものが無料になるという発表ではありません。「親子が一緒に座るための追加料金」と「子どもの航空券・乳児料金」は別の話なので注意が必要です。





無料になるのは「親の隣席」|座席指定すべてではない

ここは今回のニュースで特に誤解しやすいところです。

新ルールは、14歳未満の子どもと親・同伴者が一緒に座るために追加料金を取れないというものです。

そのため、「窓側がいい」「前方の席に座りたい」「Extra Legroomを選びたい」「家族全員を横一列にしたい」といった、特定の座席を自分で選ぶサービスまで、すべて無料になるという意味ではありません。

航空会社側が親と子どもを無料で隣席に割り当てたうえで、さらに前方席や足元の広い席を選びたい場合は別料金、という仕組みが残る可能性があります。




新ルールはいつから?2026年10月時点では施行日未定

2026年10月6日時点では、正式な適用開始日は決まっていません。

GOV.UKの発表ページには当初、航空会社が適用する日付についての記載がありましたが、政府は10月2日にページを更新し、「適用開始日の記載は誤りだったため削除した」と明記しています。

政府は今回の変更について、Civil Aviation (Consumer Protection and Regulatory Reform) BillのRoyal Assent(国王裁可)後に導入すると説明しています。


同法案は2026年10月6日時点でHouse of Commonsにあり、Committee Stageは10月20日から予定されています。将来の日程は変更される可能性があるため、正式な施行日は今後の政府発表を確認する必要があります。





現在のイギリスの子ども座席ルール

現時点では、「すべての航空会社が14歳未満の子どもを必ず親の隣に無料で座らせなければならない」という統一ルールはまだ始まっていません。

CAAは現在、12歳未満の子どもについて、同伴する大人と同じ列、または近い場所に座らせるよう航空会社に求めるガイダンスを示しています。


実際の運用は航空会社によって少しずつ異なり、事前に特定の席を選ぶ場合だけ料金が発生する会社もあれば、家族向けに独自の無料割り当てを行う会社もあります。

今回の政府方針は、こうした各社ごとの対応を、14歳未満についてより一貫したルールにしていくことが大きなポイントです。




British Airways・Ryanairなど航空会社の現在の対応

2026年10月時点の主要航空会社を見ると、すでに無料で親子を近く、または隣に配置する仕組みを持つ会社もあります。

航空会社

2026年10月時点の主な対応

British Airways

12歳未満は同じ予約の大人と一緒に座れるように割り当て。特定の座席を事前指定する場合は料金がかかることがあります。

easyJet

座席を購入しなくても家族を一緒に配置するようシステムが働き、12歳未満の子どもは同じ予約の大人の近くに座れるよう対応しています。

Ryanair

2〜11歳の子どもは、無料のランダム座席割り当てを選んだ場合でも、同じ予約の大人の隣に無料で配置されます。

Jet2

家族を一緒に座らせるよう努め、12歳未満の子どもは同伴する大人の隣に配置するよう対応。希望する特定席の事前予約は有料です。


British Airwaysは12歳未満の子どもを同じ予約の大人と一緒に座らせると案内しています。一方で、希望する特定の座席を事前に選ぶ場合は料金がかかることがあります。


easyJetも、座席を購入していない家族を一緒に配置するようシステムが働き、12歳未満の子どもを同じ予約の大人の近くに座らせる方針です。


Ryanairは現在、無料のランダム座席割り当てを選んだ場合でも、2〜11歳の子どもを同じ予約の大人の隣に無料で配置すると案内しています。






なぜイギリス政府がルールを変えるのか

背景にあるのは、航空券に加算されるさまざまな追加料金です。格安航空会社を中心に、検索画面では安い価格が表示されても、座席指定、預け荷物、大きな機内持ち込み荷物、優先搭乗などを加えると、最終的な金額が大きく変わることがあります。

必要なサービスだけを選べること自体にはメリットがありますが、政府は子どもが親の隣に座ることまで「追加サービス」として課金されるべきではないという立場を示しました。


家族旅行では人数が増えるほど小さな追加料金が積み上がります。政府が示した往復最大£104という例を見ると、家族全体では無視しにくい金額です。




家族旅行では何が変わる?最大£104の負担減も

新ルールが施行されれば、一番分かりやすい変化は、「子どもと離れたくないから、とりあえず座席指定を買っておこう」という出費を減らせることです。

小さな子どもとの旅行では、機内で飲み物を渡したり、トイレへ連れて行ったり、離着陸時に安心させたりする必要があります。子どもの年齢によっては、親子が近くに座ることは単なる好みではなく、安全で落ち着いて旅行するための基本条件に近いものです。


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日本からイギリスへ旅行する人にも関係する?

英国在住者だけを対象にした制度ではありません。

政府は今回の改革について、英国で運航する航空会社全体で旅客保護をより一貫させるものと説明しています。そのため、英国居住者か、日本から来た旅行者かという国籍・居住地だけで対象が決まる制度ではありません。


一方で、日本発→イギリス着の便、英国外の航空会社、コードシェア便などについて、どこまで同じルールが及ぶのかという細かな適用範囲は、今後の実施規則や各航空会社の案内を確認する必要があります。

日本から家族でイギリスへ旅行する場合も、新制度の開始後は予約画面だけで判断せず、利用する航空会社のFamily Seating Policyを確認するのが確実です。




施行前の今、家族旅行で確認したいこと

新ルールが発表されたからといって、今すぐ座席指定料金を払わなくてよくなったわけではありません。2026年10月現在に航空券を予約する場合は、これまでどおり利用する航空会社の家族向け座席ルールを確認してください。

また家族旅行では、可能な限り親と子どもを同じ予約番号(Booking Reference)で予約することが大切です。現在の多くの航空会社の家族向け座席割り当ても、同じ予約に含まれていることを前提にしています。

そして「親子が隣になること」と「家族全員が希望の座席に並ぶこと」は別です。窓側や前方、Extra Legroomなど希望する座席がある場合は、現在も事前指定料金が必要になることがあります。




まとめ|子どもが親の隣に座るための追加料金をなくす方向へ

イギリス政府が発表した今回の方針では、14歳未満の子どもを親または同伴する大人と一緒に座らせるための追加料金を航空会社が請求できなくなる予定です。

これは「すべての座席指定が無料になる」という制度ではありません。それでも、子どもと一緒に座るためだけに追加料金を支払う必要がなくなるのは、家族旅行にとって分かりやすい改善です。


一方で、2026年10月6日時点ではまだ施行されておらず、具体的な開始日も正式には決まっていません。政府発表ページも適用日に関する記載を訂正しているため、今後Civil Aviation Billが成立し、実際にいつから新ルールが適用されるのかを確認する必要があります。


航空券は「最初に表示される価格」だけでなく、座席、荷物、空港までの交通費まで含めて考えると、実際の旅行費用が見えやすくなります。家族旅行の小さな追加料金が一つ減る。地味な変更に見えますが、子どもと飛行機に乗る家庭にとっては大きな変化になりそうです。

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