【アニック城観光】ハリー・ポッターのロケ地と見どころ|レストラン・行き方も紹介
イングランド北東部、ノーサンバーランドにあるアニック城(Alnwick Castle)。映画『ハリー・ポッター』でホグワーツの撮影に使われた場所として知られていますが、実際に訪れるなら、映画の場面だけを探して帰るのは少しもったいないかもしれません。
城壁の内側には、900年以上にわたる歴史を伝える部屋や展示があり、屋外ではガイドツアーや家族で楽しめる体験も行われています。石造りの城を眺めながら歩いていると、映画の世界と、現在まで続くイギリスの暮らしが同じ場所に重なっているように感じられます。
今回は、アニック城の見どころ、子どもと楽しめる体験、周辺のレストランやパブ、リーズから訪れる際に知っておきたいアクセスと料金をまとめました。
アニック城とは?
アニック城は、スコットランドとの境界に近いノーサンバーランドに位置する歴史的な城です。中世の要塞として築かれた後、時代に合わせて改修され、現在はノーサンバーランド公爵家の住まいとしても使われています。

単なる遺跡として保存されているのではなく、現在も人が暮らす場所でありながら一般公開されていることが、アニック城の大きな特徴です。外から眺める堂々とした城壁と、室内の華やかな装飾には、同じ建物の中でも異なる時代の表情があります。
ハリー・ポッターのロケ地を目的に訪れた人でも、城そのものの歴史を知ることで、ノーサンバーランドが長く国境地域として重要な役割を担ってきたことに気づけるでしょう。
映画で見たホグワーツの風景を歩く
アニック城は、『ハリー・ポッターと賢者の石』と『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、ホグワーツの屋外場面の撮影に使われました。

なかでもOuter Baileyは、ハリーが初めてほうきに乗る授業の撮影場所です。ネビルがうまく飛べずに空へ上がってしまう場面も、この場所で撮影されました。
Inner Baileyや中庭、Lion Archも映画に登場します。Lion Archは、生徒たちがハグリッドの小屋や禁じられた森へ向かう際の通路として使われました。映画を見直してから訪れると、石造りの門や中庭がどの場面に登場したのかを探す楽しみも生まれます。
ただし、映画のホグワーツ全体がアニック城だけで撮影されたわけではありません。複数の実在する建物、スタジオセット、映像効果を組み合わせてホグワーツが作られています。アニック城では、そのなかでも初期2作品を印象づけた実際の屋外ロケ地を歩くことができます。
ハリー・ポッターのロケ地をもう一つ巡りたい方は、『死の秘宝 PART1』の撮影地になったMalham Cove(マルハム・コーヴ)の記事もあわせてどうぞ。ヨークシャーデールズの絶景と、実際のハイキングの様子を紹介しています。
城としてのアニックを楽しむ
映画の撮影場所だけでなく、城内のState Rooms(居室)もアニック城の重要な見どころです。現在もノーサンバーランド公爵家が暮らす空間で、豪華な内装や美術品を見ることができます。

入場料に含まれるガイドツアーには、城の歴史を紹介するHistorical Grounds Tourや、映画・テレビの撮影場所を巡るAlnwick on Location Tourなどがあります。ツアーの時間と集合場所は日によって変わるため、到着したら案内板を確認しておくのがおすすめです。
城だけを見学する場合でも、少なくとも2〜3時間を見込んでおくと、State Rooms、博物館、城内の敷地を急がずに回れます。ガイドツアーや体験に参加するなら、半日ほど確保しておくと安心です。
なお、State Rooms内では写真や動画の撮影が禁止されています。屋外では個人利用の撮影ができますが、ドローンは敷地内で使用できません。
子どもと一緒なら、ほうきの飛行レッスンも
子どもと訪れるなら、映画の撮影場所で行われるBroomstick Training(ほうきの飛行レッスン)も気になるところです。ハリーたちが初めて飛行を学んだ場所で、ほうきを使ったポーズや飛び方を体験できます。
参加費は城の入場料に含まれていますが、開催日には当日配布される無料の時間指定券が必要になる場合があります。参加したい場合は、入場後に受付方法と空き時間を先に確認しておくとよいでしょう。
ほかにも、中世の暮らしを紹介する展示や工作、家族向けのガイドツアーなどが行われます。内容は日によって変わるため、小さな子どもと行く場合は、城内をすべて見ることにこだわらず、その日に楽しめそうな体験を一つ選ぶ回り方もよさそうです。
歴史的な建物のため、敷地には段差、急な傾斜、舗装が均一でない場所があります。ベビーカーや車椅子を利用する場合は、公式サイトのアクセシビリティ情報を事前に確認してください。
隣のアニック・ガーデンも訪れるなら
アニック城の隣には、The Alnwick Garden(アニック・ガーデン)があります。大きな噴水、整えられた庭園、竹の迷路などがあり、城とは異なる雰囲気を楽しめます。
庭園内で特に知られているのが、Poison Garden(毒の庭)です。黒い門の内側には、毒性や麻酔作用を持つ植物など約100種類が集められています。
Poison Gardenは自由に入る場所ではなく、ガイドツアーで見学します。植物に触れたり、匂いを嗅いだり、口に入れたりすることは禁止されています。現在は庭園の有効な入場券に加え、Poison Gardenツアーの事前予約と追加料金が必要です。
城と庭園は隣接していますが、庭園側だけでも見学時間の目安は3〜5時間です。両方を一日で回るなら、見たい場所をあらかじめ絞っておくと、移動を急がずに楽しめます。
アニックで立ち寄りたいレストランとパブ
アニック城の周辺には、歴史を感じるパブから地元の食材を楽しめるレストランまで、個性の異なる店がそろっています。城の見学後に町を歩きながら、食事や休憩を楽しむのもアニック観光の魅力です。
▶︎The Dirty Bottles(ザ・ダーティ・ボトルズ)
アニック城から町の中心部へ歩く途中にある、歴史を感じさせるパブです。店名の由来にもなっている古いボトルが窓辺に並び、アニックらしい個性的な雰囲気を楽しめます。
フィッシュ・アンド・チップスやステーキ&エールパイなどの定番パブ料理に加え、ハンバーガー、ベジタリアン、ヴィーガン向けの料理も用意されています。家族連れにも対応しているため、城を見学した後の気軽な食事に利用しやすい一軒です。
▶︎The Market Tavern(ザ・マーケット・タバーン)
アニック中心部のFenkle Streetにある、伝統的なパブとステーキハウスです。ステーキを中心に、ハンバーガー、サンデーロースト、パブの定番料理などを提供しています。
城とアニック・ガーデンのどちらからも徒歩圏内にあり、しっかり食事を取りたいときに向いています。子ども向けメニューも用意されていますが、週末は混み合うことがあるため、夕食で利用する場合は予約を検討した方がよいでしょう。
▶︎Adam and Eve(アダム・アンド・イヴ)
地元ノーサンバーランドの食材を積極的に取り入れているガストロパブです。季節の食材を使ったモダンヨーロピアン料理や、少し上品に仕上げたパブ料理を楽しめます。
素朴で温かみのある店内に加え、植物に囲まれたビアガーデンもあります。城の見学後に落ち着いた場所で夕食を楽しみたい人や、地元の食材を味わいたい人に合いそうです。営業日が限られているため、訪問前に公式サイトを確認してください。
▶︎The Treehouse Restaurant(ザ・ツリーハウス・レストラン)
アニック・ガーデンにある、木々に囲まれた大きなツリーハウス型のレストランです。店内には木の幹や枝が取り込まれ、食事そのものだけでなく、建物や雰囲気も楽しめます。
料理は、季節と地元の食材を意識したモダン・ブリティッシュが中心です。アニックで過ごす一日を、少し特別な食事で締めくくりたい場合の候補になるでしょう。人気の時間帯は満席になる可能性があるため、事前予約がおすすめです。
店のメニュー、営業日、食事の提供時間は季節によって変わります。特に夕食や週末の利用を予定している場合は、訪問前に各店の公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
The Dirty Bottlesの外観 The Dirty Bottlesで楽しんだパブ料理
リーズからアニック城への行き方
リーズから公共交通機関で向かう場合は、鉄道でAlnmouth駅へ移動し、そこからバスまたはタクシーでアニックの町へ向かう方法が分かりやすいでしょう。Alnmouth駅は城から約4マイル離れているため、駅に到着したらすぐ城が見える距離ではありません。

Alnmouth駅からはX18またはX20のバスを利用できます。鉄道とバスの乗り継ぎ時間を含めて計画することが大切です。タクシーを利用する場合は、繁忙期には事前予約が推奨されています。
ニューカッスルからはHaymarket Bus Stationを出発するX15、X18、X20でもアニックへ向かえます。Alnwick Bus Stationから城の入口までは徒歩5〜7分ほどです。
車の場合、アニック城とアニック・ガーデンの共用駐車場を利用できます。2026年9月時点の駐車料金は1日£3.75で、支払いはカードまたはコンタクトレスのみです。
リーズ周辺やイギリス北部の旅行記事は、Nazufi BlogのTravelカテゴリーでも紹介しています。
開場時期・料金・訪問前に確認したいこと
アニック城は一年中開いているわけではありません。通常は3月末頃から10月まで一般公開され、冬季は閉場します。撮影、貸切行事、保存作業などにより、State Roomsや一部の区域が一時的に閉じる場合もあります。
2026年9月25日時点のオンライン料金は、大人£22、60歳以上およびフルタイムの学生£17.90、5〜16歳£11.60、4歳以下は無料です。オンラインで購入したチケットは、最初の訪問から12か月間、開場日に再入場できるシーズンパスになります。
バスまたは鉄道で来場し、有効な乗車券を入口で提示すると、現地購入料金から20%割引になる制度もあります。この割引はオンラインでは利用できないため、オンライン料金と比較してから購入方法を選びましょう。
料金、開場日、当日のイベントは変更される可能性があります。訪問日が決まったら、チケットを購入する前に公式サイトのカレンダーとWhat's Onを確認してください。
まとめ|映画と歴史の両方を楽しめる一日へ
アニック城には、ハリー・ポッターの撮影場所としての楽しさだけでなく、900年以上にわたって使われてきた城の歴史があります。映画で見た中庭を歩いた後にState Roomsを見学すると、同じ建物が物語の舞台であり、現在も続く暮らしの場でもあることが分かります。
子どもと一緒ならほうきの飛行レッスン、大人同士ならガイドツアーや庭園、食事まで組み合わせるなど、訪れる人に合わせて一日の過ごし方を選べます。
城、映画、庭園、そして町での食事。アニックは、一つの目的だけで終わらない場所です。ノーサンバーランドを訪れる機会があれば、時間に余裕を持って歩いてみてはいかがでしょうか。
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